ラジオ「そこ☆あに」一部書き起こし2つ

2013.02.08 22:30|ラジオ
 昨年10月に、アニメについてそこそこ語るラジオ・「そこ☆あに」の増刊号vol.10を書き起こしして、この回はすごい、そこ☆あには凄いと絶賛したわけですが。
 でもその回は本の著者と脚本家のクロストークを収録したもので、「そこ☆あに」の通常回というわけではなかったんですよね(勿論、そこ☆あにの気風あってこそのトークだったとは思いますが)。
なので今回は、「そこ☆あに」の作品特集のアーカイヴからいくつか回を選び、また部分的に書き起こしをしてみようかと。
 書き起こし文は、文章としての文脈や読み易さを優先してところどころ言葉を端折ったり若干修正したりしています。
 配信本編のURLも載せてるので、面白いと思ったら本編もぜひ。
 
   ***

2012.8.5 #232『おおかみこどもの雨と雪』特集回
http://sokoani.com/archives/4979.html

 「そこ☆あに」でも細田守作品は何度も取り上げられてきていて、『おおかみこども』も公開直後に早速特集されました。
 個人的にこの回は、リスナー投稿やパーソナリティ達のトークが積み上げられていった結果、「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」の今最も信頼できるラジオ映画批評コーナー「シネマハスラー」に匹敵するクオリティだったと思います。

(作品の中で、「花」が母親として理想的過ぎる、という意見について)
たま「あの話って、雪の主観なので。もしかしたらお母さん、雪に見せていないところで、『何だよ!』バァン!ってやってるかもしれない」
(一同笑)
くむP(以下くむ)「そうだね、あくまでこの作品の語りっていうのは雪の語りになってるんですよね」
たま「ある程度の美化が入っていると、私は信じたい」
くむ「その辺は本当のところは分からないですよね。だから、お母さんはいつも笑っていたのかどうかすらも、何とも言えないんですよね」

(物語終盤に花が雨を追いかける場面の話題になって)
たま「私は、このシーンが一番、花が人間らしいかなって思ってるんですよ。『自分の好きな方向に進んでほしい』とは言いながらも、やっぱりこう、雨の・・・所有欲って言うとなんですけど、自分の、『わたしが産んだ子ども』っていう風な思いがあったんだなっていうのが、一番ここに表れてるなって思って・・・」
くむ「子育ては一生懸命してるんだけど、子どもに対する何かっていうものが、あんまり花から感じられないんですよね、そこ(追いかける場面)にいくまでに。」

たま「『わたしまだあなた(雨)に何もしてあげられてない!』っていう、すごい、科白がまた美しいんですよね。でもここって、花、本当にこの気持ちだったんじゃないんじゃないかなって・・・これ私の感想になっちゃいますけど、そう思うんですよ。言葉の上ではそうだけど、『絶対、雨はわたしのもんだ』っていう気持ちが、女性としてはあったんじゃないかなって思うんだけど・・・女性どう?」
美樹「そうですね、そうやって言って引き止めたかったっていう・・・感じがありますね」


2012.10.14 #242『戦国コレクション』特集回
http://sokoani.com/archives/5171.html

 本来、2012夏アニメ最終回特集の回で作品群の一つとしてとりあげるはずが、本作へのメール投稿があまりにも多かったので単体特集を組むことになった・・・という異例の回。特集本編での投稿メールの熱さ・濃さも印象に残りました(某掲示板のファン層が喰いついたとか何とか)。
 結局そこ☆あにクルーも戦コレにハマったようで、美樹さんのUst弾き語り(「MIKI☆NANA」)で度々戦コレの楽曲がチョイスされるようにw

たま「この作品は本当に、オムニバスを楽しむ作品だなっていうのが分かってからですよね、どんどんハマってっちゃうのは。4(話)、5、6、7ってじわじわ観ていって、ああこの作品は昔あった『センチメンタル・ジャーニー』とか『セラフィムコール』みたいな、女の子がとにかく可愛くて、その娘たちが色んなかたちで生活してたりするのを一話一話みせてもらえる作品なんだなっていうのが分かってきてから、すごく楽しかったです。」

くむ「私、無理やり26話マラソンしちゃったんですけど・・・。(中略)止まらないで一気に観たい作品もあるんですよ、特にストーリー重視の作品に関してはね。(中略)戦国コレクションに関しては、毎週一話一話を楽しむタイプの作品だったな、っていうのを一気観したからなおさら感じますね」

くむ「ここ最近よく思うんですけど・・・真実は分かりませんよ? スタッフがノっている作品とノってない作品って絶対あるよねって思うわけです。誰だって、人間だから。」
たま「噛み合わせが良い悪いもあるかなーと」
くむ「とにかく作らなきゃいけない、っていう・・・。監督、脚本家、作画の人達まで含めて、皆のまとまり・・・各個人は人間なわけだから、お仕事でしてる人達だっていっぱいいるわけですよね。でもその中でも、これが好き!って思ってやってる人達がいっぱい集まった作品っていうのは、たぶん、空気感っていうのが違うと思うんだよね。(中略)実際今回観て、そういうの凄く感じる作品だったなって思いますね。だから、そういう作品って応援したくなるタイプの作品ですよね」


2013.1.13 #254『PSYCHO-PASS<サイコパス>』特集回
http://sokoani.com/archives/5340.html

 現在2クール目が放送中の本作の、第12話直後での特集。
 今聴き返すとはっとすることが多い。

たま「今回、なんと(六合塚弥生の)過去が描かれてしまいました」
くむ「こんな娘だったの!っていう感じ。これ、(過去話を)一人ずついくのかなあ。でも一人ずつキャラを掘り下げるにしては、やっとここで六合塚かあ、って感じがするんですよね」
那瀬「わりと序盤は、狡噛、常守、槙島さんの三人がメインだったような」
くむ「そうなんですよ、だから、征陸さんと、縢(かがり)、六合塚については、そこまでこう・・・(一係の)中にいるメンバーの一人っていう印象で。今ここの中で誰かが死んだとしても、印象は薄いよね」
那瀬「思い入れがちょっと足りないかなっていう気はしますよね」
くむ「もっと親しみをもたせたところで活かせないと、意味はないんだろうなって、無駄な死になっちゃうかなって感じはうけるので・・・てことは逆に、これからか?」
たま「リナ(六合塚の過去回のキーパーソン)がまた出てくるのかなっていうことは気になるんですけど」

(狡噛の宿敵・槙島聖護について)
那瀬「槙島さんは・・・。(トークの)ど頭にサイコパスの、精神病(質者)としてのサイコパス(Psychopath)と、この(作品の)タイトルとしてのサイコパス(PSYCHO-PASS)の話したじゃないですか。(中略)この作品観始めた時に、(現実のものとは)全然違う「サイコパス」の意味で始めるんだなって思ってたら、この槙島さんってまさに・・・サイコパス(Psychopath)な人じゃないですか。あっ、ここで出してきたかって思いました」

   ***

 ほかにもお気に入りの回はたくさんあるけど、キリがないのでこの辺で。

 で、書き起こしてみて、あらためて思ったのが・・・

 今現在のアニメ大量生産時代において、直接会うオタク友達の間だけでは、どうしても語り合える作品、趣味の合う作品に限りがあるわけです。まして、自分がマイナーな作品にハマったりすると周りに同好の士がなかなかいない。そこでネットに感想を求めるのだけれど、やはり好きな作品への思いは文章だけでなく生の声、語りがききたい。
 そう思ってる人にとって、アニメ語りをするラジオというのはオアシスみたいなものです。また、それを自分でもやりたい、という欲求から、最近のアニオタのUst配信の流行があるのでしょう。
 そんなアニメラジオの理想形の一つとして、今の「そこ☆あに」があるんじゃないかなーなんて。

 少数スタッフでの無料配信で番組運営は相応に大変なようですが、今後とも長く続けていってもらえることを、いちリスナーとして望むばかりです。

 ていうか、書き起こしで女性スタッフの声聴き間違えてないか不安だな・・・w


 追記:書き起こしが2回分だけじゃさすがに少ないかと思ったんで、『サイコパス』回を追加。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:ラジオ
ジャンル:テレビ・ラジオ

tag:そこ☆あに おおかみこどもの雨と雪 戦国コレクション サイコパス

Comment

No title

アニメ系の雑誌ってたまに読んでみると
まぁ町山さんの怒りじゃありませんが「ホントにその作品好きで書いてるのか」ってのが
多くって、
いつか水島努監督がなんかの雑誌のン十周年記念のアンケートの中で
「批判してくれる雑誌になってほしい」ってコメントを出してたのが象徴してるよなぁと思ったのですが、
そこ☆あにさんのように非商業の枠の中で発信していったほうが案外主流になっていったりするんですかね
いずれどこからか「まとめサイト(大嫌い)の反動」が起こるんじゃないかと期待してます
映画ファンのあらゆる反動をタマフルが集約して受け止めてくれたみたいに

戦コレ回聴いてみようかな

>ヒノキオさん

コメントありがとうございます。

>いつか水島努監督がなんかの雑誌のン十周年記念のアンケートの中で
>「批判してくれる雑誌になってほしい」ってコメントを出してたのが象徴してるよなぁと思ったのですが、
>そこ☆あにさんのように非商業の枠の中で発信していったほうが案外主流になっていったりするんですかね
「そこ☆あに」は基本的にはむしろ褒め系なのですが、ちゃんと自分達で観て好きになった上で語っているのが、トークの端々から分かります。
ラジオだとその辺ごまかし利きませんよね。言う時はわりと言うし。

>いずれどこからか「まとめサイト(大嫌い)の反動」が起こるんじゃないかと期待してます
それこそ去年のいくつかの大手のサイトの転載禁止処分で端を発するんじゃないかと思ってたんですけどね。それでもまだあれらが色々火種になってる状況を見るに、問題は根深そうです。

> 戦コレ回聴いてみようかな
是非! この回、リスナーコメントが異様に長いですがw
UN-GOの監督・キャラデザへのインタビュー回なんかもありますよ。
非公開コメント

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Nike Air Jordan

The current Fiesta’s interior still looks fresh, so there aren’t any major changes to the dash Air Jordan Scarpe or switchgearThe current Fiesta’s interior still looks fresh, so there aren’t any Louis Vuitton outlet online major changes to the ...

-

管理人の承認後に表示されます
| 2017.09 |
-
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

江楠

Author:江楠
 
東海在住。 

コメント・TB・リンク歓迎です。

・好きな映画・アニメ
ホット・ファズ、晩春、妖怪百物語、ゾイド、ハガレン、ガッチャマンクラウズ など

・好きな漫画・小説
夢幻紳士シリーズ、修羅の刻、京極堂シリーズ、THE END OF ARCADIA など

ブログパーツ

Twitter

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

FC2カウンタ

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム

QRコード

QR

ページtopへ