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Go to 『UN-GO episode:0 因果論』!

2011.11.19 23:08|映画
 ・堕ちゆく青春譚
 映画UN-GO episode:0 因果論を観てきました。

img004.jpg

 結論から書きます。
 今、自分の生き方に迷いや行き詰まりを感じている人、世の中にどうしようもなく不安を感じている人には、是非この映画をおススメします。
 『UN-GO』。坂口安吾の『明治開花 安吾捕物帖』を主な原案とした、現在ノイタミナ枠で放送中の深夜アニメ。詳しい内容はこちらを→TV版『UN-GO』の記事
 その前日譚を映画として描いたのが本作『UN-GO episode:0 因果論』です。
 “敗戦探偵”結城新十郎とその助手・因果はどのようにして出会ったのか? 新十郎の過去に何があって、彼は真実を求めるのか? 美女に変身し謎の能力を使う因果の正体とは?
 TV版では今のところ仄めかす程度にしか説明されないそれらが、本作でははっきりと語られます。

 正直、その謎の解消のためだけに観に行ったのですが、そしたらこの映画単体の想像以上の魔力にやられてしまって。
 そりゃ私がもともと『UN-GO』ファンっていう贔屓目もありますよ。
 それでも言いたい、この映画傑作だよ!

 人は誰しも建前とは裏腹な本音を抱えている。本当の、堕落した自分。それが人の本性だ。
 しかし、その堕落した本性を隠し、嘘偽りであっても自分はこうありたいと望むこころもまた、人の本性にほかならない。
 人間は堕落するがしかし、それは永遠ではない。
 人は高潔であり続けられるほどには強くなく、また堕落し続けられるほどにも強くないから。
 どれだけ堕落しようとも、その先で人は必ず自分で自分を救うのだ―――
 それこそが坂口安吾の唱えた『堕落論』のテーマだ。
 この映画は、それを新十郎の物語にのせて語ってみせている。

 かつて戦火も冷めやらぬ焼け野原の日本で堕ちよ生きよと叫んだ坂口安吾の魂が、今再び現代に、それも災害と戦争と不況が渦巻きあの戦後に等しいまでに混迷を極めた“今”の日本によみがえって、スクリーンに灯っている。
 時代が呼んだか、はたまた時代を呼んだのか。こんな奇跡はそうそうない。これを観に行かずしてどうする!
 レイトショー料金1200円+交通費で人生の救いになるかもしれない時間が買えるんだ、安いもんだろ!


 あと、物語のキーポイントにあの歌を使うのは反則でしょう。不意を突かれてあやうく号泣するところだったよ!
 そう、本作は『堕落論』の現代版アップデートであると同時に、新十郎の青春物語でもあるんですよね。ネタバレしちゃうので詳しくは述べられませんが。この要素が、本作を一本の映画として個立させている。
 今年の邦画ベストテンにも入れられる出来ですぜ。


 ***


 うーん、やっぱり贔屓目と興奮で冷静じゃないですね。ちゃんとした映画感想はまたいずれ。
 でもやっぱり、傑作だと思うんだよなあ・・・。
 二週間限定のレイトショーで、かかってる映画館も少ないけど、本当に少しでも多くの人に観に行ってほしいです。


 ▼劇場特典として貰った4枚綴りのポストカード。美麗!

 img002.jpg
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テーマ:アニメ
ジャンル:映画

tag:UN-GO 因果論 水島精二 會川昇 坂口安吾 堕落論

Comment

私も観てきましたー。
贔屓目と言われると、確かに冷静には観れませんでしたが
それも踏まえてまた鑑賞したいです。

>いくら堕落しようとも、その先で人は必ず自分で自分を救うのだ

これ、いい言葉ですね。

因果と新十郎の関係だけでもお腹いっぱいのはずが
まさか先週出てきたあのヒトの話まで。
お腹どころか心も頭もなんだかいっぱいでクラクラ。
ラストの麟六もまた…。

ハガキ、特にpakoさんのイラストが気に入ってます。

Re: かえるちょこさん

あ、行き違いになっちゃいましたね。
自分のブログ確認する前に、かえるちょこさんの本作についてのブログ記事にコメントしてました。
そちらで原作について若干紹介させていただきました。

また観られるんですか、いいなあ・・・。
私はこの一回で財布が限界状態で(笑)

ご指摘いただいた一文は安吾の『堕落論』の主張を簡略化したものです。
3月以来ずっと溜め込んでたイライラが、そのエッセイで一気に解消できて、それこそ「救われた」気分に。

『UN-GO』を今週6話放送してからこの映画を公開ってのは、狙ってんなー、って感じですね。

お2人の記事アップに触発されて電車に飛び乗って見てきました~

いや観てよかった!

素直に謎が解けて腑に落ちた面も大ですし、
何より近年流行りのド派手な劇場版アニメ以上に
『UN-GO』の世界が
落ち着いてスクリーン映えしていることに感動しました

あの人は切なかったな。。。
この切なさが新十郎の今の原動力なのでしょうね

Re:ヒノキオさん

 非常に今日的というか、少しでも多くの人が“今”観るべき作品だと思ったので、後押しになれたのなら本望です。
 やっぱ傑作だよなーと再確認。
 これは、クチコミ次第ではヒットしていく可能性も十分あると思います。今のところファンの評判は上々ですし。

 元々TV版もそうなんですけど、本作が水島×會川作品としても、坂口安吾作品としても120%魅力を発揮していることが驚きでした。
 水島監督は何かのインタビューで「『ガンダム00』で討ち死した感がある」と言っていましたが、十分その雪辱戦になったんじゃないかと・・・。
 
 あの人があの歌を歌いながらあの行動に出たシーンはちょっと涙腺がヤバかったです。
 あれを観れただけで、元が取れたどころかそれ以上のお釣りを貰った気分です。

はじめまして

私も昨日「因果論」見てきました。
私は、原作ファンで、原作を踏まえつつ、ひとひねりした見事な作品を見せてくれるので、今回も楽しみにして見に行きました。

確かに、新十郎がなぜ因果のようなバケモノと好んで一緒にいるかや、因果と別天王の因縁は面白かったです。

今回は、テーマを明確に打ち出してきたなと感じました。
人間を「闇=真実=ミダマ」を貯め込む存在として位置づけ、「大人」になりきれず、「真実」を追い求める主人公、新十郎が、犯罪を犯して誰にも言えない「闇=真実」を抱える人たちの「真実」を明らかにしていく人間ドラマだったんだなと、改めて感じました。

原作とアニメの強い違いは、因果の存在もそうですが、海勝会長の位置づけかなと、今回思いました。
原作は英雄、勝海舟の推理を、素人探偵に過ぎない新十郎が打ち破っていく痛快さがありますが、アニメでは探偵もののジレンマとして、「大人」になりきれない新十郎の明らかにする「真実」は、誰も幸せにしない。「大人」である海勝はそれを知っているから、最後に「真実」を隠し、新十郎は「大人」の論理に敗れる苦いラストに落ち着くのだと思いました。(原作の新十郎と勝の関係を確信犯的に反転させています。)

唯一不満があるのは、原作の「魔教の怪」と「復員殺人事件」はものすごく面白い作品なのに、映画版は事件のふれかたが、あっさりし過ぎていて、原作ファンとしては消化不良が残ったような印象を受けてしまいました。(ただ、「魔教の怪」を原作通りやると、残虐な猟奇殺人事件の描写を必要とするので、別のアニメになってしまうかもしれません。)

テレビシリーズも別天王が登場したので、今後の展開が楽しみですし、新十郎が自分の「真実」にたどり着き、「大人」になるのはいつなのかも、気になります。

Re: よしぼうさん

 よしぼうさん、はじめまして。

 『UN-GO』TVシリーズの原作アレンジの仕方は本当に見事だと思います。
 なるほど、確かに新十郎と海勝の優勢劣勢は原作とは反転していますね。

 『因果論』はTV版以上に新十郎と因果の関係というアニメオリジナルの部分を重視したエピソードだったので、原作の存在感が薄くなってしまったのかもしれませんね。
 私は原作のその二作はまだ読んでいないので何ともいえませんが。

 TVシリーズも折り返し地点で、加速していくであろう物語の行方が気になりますね。

 コメント有難うございました。
 どうぞまたお越しください。

こんばんは。
ご返事どうもありがとうございます。

他の方のブログで原作紹介なさったというので、
映画の原作の「魔教の怪」や「復員殺人事件」も、とっくにお読みになっているものとして書いていました。
すみません。

私も最初はそうだったんですが、
「捕物帖」をたぶん角川文庫あたりでお読みになったんだと思います。
しかし、角川文庫は「捕物帖」の前半部分から、いくつか抜粋したアンソロジーです。
「幻の像」の原作の「幻の塔」や、今回の映画の原作の「魔教の怪」は収録されていません。

手に入りやすいものとして、実は私も知らなくて調べたんですが、
ちくま文庫の「坂口安吾全集」の12巻と13巻に、「捕物帖」は全話収録されているので、これをお勧めします。
(ちなみに6話の「アンゴウ」は確か6巻、「復員殺人事件」は11巻だったと思います。)

「魔教の怪」は、安吾には珍しく残虐な猟奇殺人事件を扱っていてホラー描写もなかなかのものだと思いました。
「復員殺人事件」は、本格推理でなかなか読ませるんですが、映画では大野妙心の身元証明のヒントにしたという、かなり贅沢な使い方をしています。

興味があれば、ぜひとも参考にして下さい。

Re: よしぼうさん

 ああ、ちょっと語弊がありましたね。

 安吾作品は『堕落論』などのエッセイ作品の方を主に読んでいて、『捕物帖』はまだ数話分しか読んでいないのです。
 しかしよしぼうさんのコメントで「魔教の怪」「復員殺人事件」にも興味が湧いたので読んでみます。収録元のご教示ありがとうございます。
 
 『因果論』、上映館・期間拡大してほしいですね・・・

この『因果論』をごく最近見たのですが…劇場で見たかったです。
これを公開当時に見たか、見なかったかで、
TV版を含め『UN-GO』という作品そのものから
受け取る「深み」が随分変わると思います。
劇場でご覧になった方が羨ましいです^^;

結局、海勝は新十郎にとって、生きていく「社会」そのものであり、
因果は新十郎の生きる「業」そのものなのでしょうね。

その因果を傍らに、事件の真実を追い求める新十郎の姿は、
自らの真実を探し求める姿でもあり、
その中に「誰もが求める本当」を探しているのでしょうね。

>通りすがりさん

コメントありがとうございます。

> これを公開当時に見たか、見なかったかで、
> TV版を含め『UN-GO』という作品そのものから
> 受け取る「深み」が随分変わると思います。

本当にそうですね。
因果論を観た後TV版を再見すると一つ一つの描写に色んな思いがあることが分かります。

> 結局、海勝は新十郎にとって、生きていく「社会」そのものであり、
> 因果は新十郎の生きる「業」そのものなのでしょうね。

特に「因果」は、その名の通り、それまでの自分の生き方を「原因」として生まれてしまった「結果」ですからね。由子の亡骸であること以上に重い意味があるのだと思います。

> その因果を傍らに、事件の真実を追い求める新十郎の姿は、
> 自らの真実を探し求める姿でもあり、
> その中に「誰もが求める本当」を探しているのでしょうね。

そのあたり、今の世の中だかこそ強く共感する部分がありますね。
たぶん『UN-GO』の物語には明確な終わりはないんだろうなと思います。
だから二期が観たいんですけど(笑)

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江楠

Author:江楠
 
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