最近観た映画⑦

2015.01.18 20:49|映画簡易感想
『楽園追放』、『ゴーン・ガール』、『THE LAST NARUTO THE MOVIE』について。
 『楽園追放 -Expelled from Paradise-』

 「監督」水島精二と「脚本」虚淵玄、両者の良いところが上手いこと融和しており、そしてそうした作家性だけで語るのは勿体ない、明朗なエンタメ性と表現技術の無限の可能性を宿した快作。

 上層民である主人公が荒廃した大地に降り立ち、バギーで大地を平行に疾走する男と出会い、クライマックスでの縦横無尽のロボットバトルを経て、進化したAIがロケットで楽園をさらに飛び越えて遥か宇宙の果てへ旅立っていく―――。あらすじとして語るだけでも、「上下の移動」で物語テーマが読み解けるという明快さ。
 一方で、電子の楽園から現実世界に「追放」されたアンジェラ(とディンゴ)も、地球そのものから追放されるフロンティアセッターからすれば「残留」者である、というそこはかとない皮肉、切なさが、言葉にし難い味わいを作品に与えている。
 もちろん彼らそれぞれにとっては「追放」というより晴れやかな「門出」なのであり、夢と希望に満ちた物語であることもやはり間違いない。

 セルルック3DCGの素晴らしさはいわずもがな。特にこの数年飛躍目覚ましい日本CGアニメの、これが今の最先端―――ということは来年にはもう過去の遺物になってしまいかねないわけで、だからこそ今のうちに観ておかないとその真価を味わうことができない。ので、興味ある人は今からでも是非円盤でご覧になってください。
 

 『THE LAST NARUTO THE MOVIE』

  『NARUTO』の最後を飾る劇場版、かくしてその実体は、いまどきハリウッド大作でももうちょい控え目にするぞってレベルの主人公&ヒロインの超々高濃度イチャイチャを延々垂れ流すだけの二時間という。
 ラスボスが本当にナルトとヒナタの愛を育むためだけのお膳立てとしてしか機能していなかったり、馴れ初めの回想が念入りすぎてほとんどドラッグ描写と化していたりと、冷静に考えればメチャクチャ変な映画です。ナルトムービーっていうかカルトムービーです。
 しかしそういうツッコミもねじ伏せるほどの圧倒的イチャイチャに、「まあ・・・いいか・・・」とホクホクした笑顔で自分が劇場を後にしたのも事実であり。かつて天涯孤独のみなし子だったナルトが、友を得て皆に認められ里の英雄になるという原作ストーリーの延長線上として、ついに恋心に目覚め嫁さんゲットするという、そういう観点ではまっとうな着地なのだから。
 来年公開の『BORUTO』でも熱々夫婦っぷりを見せつけてくるに違いない・・・!


 『ゴーン・ガール』

 ある一組の夫婦が幾多の苦難を乗り越えようとするハートフルストーリーでした! 結婚って、夫婦ってすごいなあと思いました☆ ・・・冗談はさて、腹にドスンとくる鈍器のごとき傑作でした。これをちゃんと語るにはまだ消化が足りない。
 重いにもほどがある話なのにスマート過ぎる映像と語り口のせいで目が離せなかった。
 ナルトとヒナタもこんなことにならないように気をつけよう。
 あと本筋とは別に、フィンチャー監督は『ドラゴン・タトゥーの女』でにゃんこにひどいことをしたので、今回もハラハラしながら観てました。無事で良かった・・・(これくらいはネタばれしてもいいよね)。

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江楠

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