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FLCL(フリクリ)

2015.04.16 01:36|作品単体感想
 
 1999年に世界は終わるんだ、と思っていた。
 
 
   *** 

 それは友達から聞いたのかTVや雑誌から知ったのかはもう憶えていないが、ともかく1999年に恐怖の大王が降りてきて世界は終わってしまうというノストラダムスの大予言を、90年代に子どもだった僕はぼんやりと信じていた、気がする。本当に信じていたのかどうかさえ今では思い出せない。
 しかし当の1999年を息を潜めるように過ごしていたらあっさり年は明けてしまい、恐怖の大王どころか2000年問題さえ起こらずに世界は続いていった。
 それまでびくびくしていた反動で僕は何だか無性にイライラして、地方都市の隅っこでぼんやりと思い描いていた終末の大カタストロフのイメージのやり場を持て余していた。
 そのまた翌年の9月に、遠い国でビルに飛行機が突っ込むまでは。

 なんていう、2000年から2001年までの少年時代の焦燥を、この作品は見事に自分に思い出させてくれた。


  『FLCL(フリクリ)』

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 ずっと前にウエダハジメによる漫画版は読んでいたものの、アニメ版OVAは話や設定がだいぶ違うということで、本作については知っているような知らないような、曖昧なイメージのまま今日に至っていた。
 それがどうにも座りが悪かったので思い切って全巻レンタルして視聴に臨んでみれば・・・。
 いやー、面白かったです。
 単純にいちエンタメとして最高ってのは勿論、前述の通り2000年~20001年の作品公開当時、まさに主人公ナオ太と同年代だった自分にとって、非常に感じ入るものがある作品でした。

 まずは各話の雑感などから。


 第1話「フリクリ」

 小学6年生の主人公・ナオ太の、謎の女・ハルコとのファーストインパクト。

 まず、登場人物達のぶっきらぼうな会話とthe pillowsの楽曲によるボーカル入りBGMが、初見にはとても新鮮。中でも、ハルコを演じる新谷真弓の喋りが物凄い存在感。本職は舞台役者ゆえの、本当に良い意味での声優とは一線を画す異物感が謎だらけでエキセントリックなハルコというキャラクターにばっちり合っている。 近作の『キルラキル』でその声を知っていた自分はともかく、リアルタイムで彼女の存在に行き遭った人々の衝撃はどれほどだったのでしょう。
 音周りだけでなく作画演出も、忙しないカメラワークやぐりぐり漫画のコマ割り撮影、実写混じりEDなど自由奔放極まりない。GAINAXの黄金期といった感じ。
 「先に会ったのは、たっくんだよ」
 何より、素晴らしいオネショタ。

 
 第2話「ファイスタ」

  FLCLなる症例、そしてあふれちゃうマミミ。

  オカルトくさい神様を信じる放火魔女子高生、っていう設定が何かいかにも90年代の忘れ形見って印象だ。
  翻って、敵の怪物も味方のロボットも自分の「頭の中」から出てくる、っていうマッチポンプそのものなたっくんは・・・。
  それでも、the pillowsの「the little busters」流れる中での戦闘は純粋にめちゃくちゃ燃えたなー。

 
 第3話「マルラバ」

 ネコミミ。学芸会。

 漫画版では終盤まで重要なキャラクターとして活躍していたニナモリちゃんがここでは各話ゲストみたいな立ち位置で意外。
 少年少女の鬱憤に応えて非常事態が発生するという、事実関係としてはデタラメでもお話としては至極理路整然とした力学。それをほとんど躁的なテンションで描き出す切れ味が、話数を追うごとにボルテージを上げていって、イッキ観しててすごく楽しかった。


 第4話「フリキリ」

 バットを振ったって3振かもしれないけど、バットを振らねばホームランは起こせない。

 隕石のような落下してくる外敵に対処するため地上で右往左往、というのは、どうしたってエヴァのあのエピソードを想起させちゃうね。
 話数単位ではこの4話はいちばん好きかもしれない。
 ハルコとナオ太父の爛れたカンケイがすごく生々しい・・・。

 第5話「ブラブレ」

 「なんだァ、その眉毛!?」

 クライマックスへの幕間的な話ながら、大人のずるさと子どもの身勝手さ(調子づくナオ太むかつくーw)という本作の肝を最も克明に描いているかもしれない回。
 サウスパークのあのキャラみたくなるナオ太で死ぬほど笑った。


 第6話「フリクラ」

 まだ子どもだから、サヨナラ。

 ハル子というデタラメな女との騒々しい日々、出会いと別れのイニシエーションを経て、少年は大人になる・・・と思いきやまだ子ども。
 総括すると、大人の階段を3歩上って2歩下った・・・みたいな物語だったな。
 
 
 しかしよく考えてみれば、エヴァシリーズの中では鶴巻監督作であるヱヴァ新劇:破がベスト、という自分なのだから、同監督作のコレもさっさと観てれば良かったんだよなあ。ていうか、ナオ太と同い年だったリアルタイムで観たかったよ。
 それでも、かつて大人になりたい子どもだった時期が自分にもあったということを、その感覚を、こうして生々しく思い出せたのはこの今の視聴タイミングでしかできないことだったとも思うので、まあいいか。
 今の自分は、すっかりナオ太ではなく、かつての少年時代に執着するアマラオの側なのでしょうが・・・。

 とりあえず、the pillowsのCD買おうと思います。
 ミーハー!
 
 
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江楠

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