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『乱歩奇譚 - Game of Laplece - 』第4話&第5話・感想

2015.08.02 15:47|乱歩奇譚
 「お前はカガミちゃんのままでよかったんだよ」
 
   ※※※

 第4話「怪人二十面相」
 第5話「芋虫」



 人間の認識や倫理観を問う本作ならば味方サイドの誰かが一線を越えてしまう展開が待ち構えているだろうと思っていたが、物語前半で早くもそれが訪れるとは、少々意外。
 そしてその的になった人物は、第2話で「人間、本性はどうなっているか分からん」とアケチに言われていたカガミ警視。

 二十面相として暗躍してきたカガミが逮捕される決め手となったのは、二十面相事件についての数多の報道が彼を犯罪の抑止t力に仕立て上げ、そのために休む間もなく活動を続けざるをえなくなってしまったから・・・というもの。
 この話立ては、第1話から一貫してきた軽薄な報道メディア描写の、一応の結実とみるべきか。
 ただ、その描写自体はいかにも類型的過ぎていたため、伏線がつながった快感は生まれにくい(この辺り、『ガッチャマンクラウズ インサイト』は同じようなメディア描写でも報道番組や出演キャラに小憎らしくも印象的な造形を加えていて、一歩先を行っている)。

 また、第3話から描かれてきた、逮捕された犯人が精神鑑定により「責任能力のない狂人」であるとしてすぐに世に放たれてしまう問題についても、カガミが二十面相に至った動機より一層克明に描かれてきている。
 ここで見えてくるのは、本作の「狂気」への二通りのアプローチだ。
 一つは、主人公コバヤシの求める、退屈な日常を壊してくれるような猟奇犯罪への憧れとしての「狂気」。もう一つは、現実の刑事・法制の中でそれが裁けるものなのかどうか問いただされる「狂気」。
 第5話でクローズアップされたのが後者だ。だから、「影男」エピソードに続いて今回でも本質的にコバヤシの出る幕はない。カガミ警視の理想からの転落を軸として話は進み、コバヤシはハシバと一緒に取調室のミラーガラス越しにその語りを聴くことしかできない。コバヤシがカガミを見ているカットがあるにもかかわらず、いつものモブがシルエットになる演出は為されず、全ての人物は等しく明瞭に描かれる。作品の映像演出的にも、コバヤシは世界の端に追いやられている。

 この二つの狂気の問題は、混同して描くには厄介過ぎ、かといって完全に分断させて描けば主人公コバヤシの立ち位置をなくしてしまう。
 相当難しい局面に本作が足を踏み入れたところで、話数的にはちょうど折り返し地点。
 開示されたいた主要キャラも全て出揃ったところで、次回から命題にどう決着をつけていくのだろうか。
 そしてコバヤシの目に最後に映っているのは、どんな世界なのか・・・。

 
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