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最近観た映画201804

2018.05.01 06:04|映画簡易感想
 2月、3月と何やかんやあって全然映画館に行けておらず(いや、ガルパン4DXは観たんだっけ)、4月後半からやっと時間が作れるようになってからは反動でだいぶハイペースで観ている。
 『リズと青い鳥』、『レディ・プレイヤー1』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『名探偵コナン ゼロの執行人』について、それぞれ簡単に感想覚え書き等。

 ※ネタばれ満載なので、特にインフィニティ・ウォー未見の人はご注意を。
 
   ***

 『リズと青い鳥』

 映画鑑賞リハビリ一発目がコレで。
 数日飲まず食わずだった人間がいきなり二郎系ラーメンがっついたみたいになった。ショック死するかと思った。
 シリーズのスピンオフということで、必要最低限の登場人物・尺・スケールで超高濃度の情感をぶちこんでくる、小型核爆弾のような映画。女子高生同士の関係性の変転に注力して描いている辺りはちょうど近作の『宇宙より遠い場所』5話劇場版のような趣があった。
 自分は音楽的素養が皆無で、ノンボーカルの演奏曲の良し悪しなんて全く分からない人間で。それでも、本作での肝となる曲の奏者ごとの違い或いは同じ奏者の上達がはっきり分かった。
 この話は演奏の変化が生命線、しかし音楽に疎い観客だっている・・・ならばどうするか。ポイントを特定の楽章に絞り何度も繰り返させて上映中に観客の耳を慣らさせる、そしたら後は曲調音響作画総動員した演出カラテじゃい!という明確なプラン。ええもう見事に術中にハマりました。
 W主人公であるみぞれと希美。最初はみぞれが自らを作中作の臆病で不自由な「リズ」、希美を快活で自由な「青い鳥」に擬えていた。しかし中盤でその関係は逆転する。実はみぞれが青い鳥で希美がリズだった。
 終盤、二人は一緒に鳥籠のように演出されていた校舎の外へ(劇中で初めて)出ていく。これは、リズも一緒に籠から出ていったという比喩だろうか。あるいは、最後は二人とも青い鳥になったということか。そしてそれは果たして彼女達が切望したハッピーエンドなのか。
 いずれにしても、遠くない別れを見据えつつ前へ前へ進んでいくラストシーンに、とてつもない切なさ清らかさをひしひしと味わったのでした。


『レディ・プレイヤー1』

 現実が詰んで未来は閉ざされ、VRゲーの中に煌びやかな過去が残った世界。物語でマグガフィンとなるのも個人の過去。そしてそこから贈られる二つのメッセージで、プレイヤーの過去も肯定されるとともに現実(現在)に片足を留め置くことも示される。現実というノーコンクソゲーは続く。
 まずは兎にも角にも「俺は××で行く!」に心打ち抜かれた。今年の映画ベスト科白。正念場においてお前の一番の戦装束は何なのか?という場面なんですよ。それがアレという。泣くわ。と同時に、「お前それまでただキャラセレクト悩んでただけなの!?」というツッコミも。
 で、その彼に限らずクライマックスではきっと全プレイヤーが思い思いの最強最愛装備で参戦してきていたはずで。だから、そんな彼らの戦いを余さず映さんとするあの長回しシーンに涙がこぼれて仕方なかった。
 あと、サイモン・ペグがある人物を演じているんですけど、彼であること自体がその役柄に説得力と切実さが上乗せされていて良かったですね。要は、もし彼がニック・フロストとあんなことになってしまったら・・・という。



『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

 観た後は心の点滴として『よつばと!』最新刊を買いました。
 何が精神にきたかって、推しのヒーロー達があんなことになってしまうのは勿論なんだけど、本作でいよいよ表舞台に出てきたサノスのキャラクター造形ですよ。
 これまでのMCU作品でちょいちょい顔出ししていた時は「何か偉そうにふんぞり返ってる紫ゴリラ」くらいの印象で、「こんなんと戦ってもあんまり盛り上がらなさそうだな~アベンジャーズ3大丈夫?」って思ってたのに。
 蓋を開けてみれば彼がヴィランとして余りにも魅力的に、そして人間的に描かれていた衝撃。「インフィニティストーンを揃え、全宇宙生命の半分を犠牲にして調和をもたらす」という大願成就のため、彼は次々にヒーロー達を打倒していく。その道程で最愛の存在を喪わなければならない試練に直面しても、彼は涙を流しつつ粛々とそれを実行する。その余りのブレなさに「サイコかお前は」と戦慄するんだけど、同時並行でヒーロー達もまた愛する者を大義のために手にかける選択を迫られていて。ヒーロー達に感情移入すればするほど、サノスもまた彼らと紙一重の存在なのだと突き付けられてしまう。
 そしてラスト、世界から正義が、英雄が失われていく」ことを物理的に見せられる。甘美な終末と言うことさえ憚られるような虚無。世界を席巻する巨大エンタメコンテンツの最高潮でこういうことしちゃう蛮勇に拍手。


『名探偵コナン ゼロの執行人』

 自分はコナンを観に来たはずが相棒だったかと思ったらシンゴジラと見せかけてイニDで最終的に逆シャアだった。たかが石ころ一つ!的な。
 いやそれにしても、これだけ色んな要素てんこ盛りにしてもキッチリ真実(と正義の関係)をめぐる話に落としてきて「いやー『コナン』映画だったなー」と思わせてくる本シリーズの強度よ。ここ数年が内容的にも興収的にもすごいことなってるけど、何よりまず20年弱続けて築き上げたプログラムピクチャーの底力ですよね。
 本作、光と影の演出がすごくキマってた。犯罪や隠し事に関わる人物はだいたい影がかかってて、真相を吐露したり内面を表したりする時には陽光に照らされる。そしてクライマックス、「闇の中の光」である月光に向かうアイツ、という。
 福山雅治の主題歌も物語テーマとのシンクロっぷりがヤバかったし、それと同時に流れるいつものたるいカラオケPVみたいな実写映像も安室の良い放つアレを思うと胸が熱くなるし。
 そして最後の最後で「最近アムロだかシャアだかが幅効かせてるけど、コナン界のキザ男の元祖はオレだからな」と言わんばかりのヤツ!
 劇終後、隣席の女子達が「安室の女になっちゃう」「ていうか生まれた時から安室の女だった」と興奮してた。いや本当に。

 
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江楠

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