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『宇宙人ポール』&『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

2012.02.04 22:12|映画
 ・遭遇、それから

 宇宙人ポール
 監督:グレッグ・モットーラ
 脚本:サイモン・ペグ、ニック・フロスト 音楽:デヴィッド・アーノルド
 キャスト:ジェイソン・ベイトマン、サイモン・ペグ、ニック・フロストほか


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 世界侵略:ロサンゼルス決戦
 監督:ジョナサン・リーベスマン
 製作総指揮:ジェフリー・チャーノフほか 脚本:クリストファー・バートリニー 音楽:ブライアン・タイラー
 キャスト:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲスほか


 ロサンゼルス決戦
 
 
 12月に『宇宙人ポール』観たけど、タマフルのシネマハスラーで言いたかったことほとんど言われちゃって書くことがほとんどない。そして先日『世界侵略:ロサンゼルス決戦』観たけど、過剰に期待していた分あれっとなっちゃって、これも書くことがほとんどない。
 じゃあ二つ合わせて一つの記事にすればそれなりの分量になるべ、と。
 どっちも宇宙人出てくるし。

 まあレビューというより簡単な感想です。
 いずれYahoo!映画レビューの方できっちり書いたものを投稿します(もう2カ月以上サボってる・・・)

宇宙人ポール

 いやもう本当、こんなブログ記事読むくらいだったらまず観に行って(もうほとんど公開終わっちゃってるけど)そしてTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」内の映画評論「シネマハスラー」を聴くべきなんですけどね。➝http://www.tbsradio.jp/utamaru/cinema/

 何を隠そう、私はサイモン・ペグニック・フロストのコンビがW主演した『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』が大好きで。
 その二作の監督を務めたのがエドガー・ライト。マイケル・セラを主演で撮った最新作『スコット・ピルグルリムVS邪悪な元カレ軍団』も素晴らしかったです。

 で、今回の『宇宙人ポール』はグレッグ・モットーラが監督をつとめているわけですが。
 サイモン&ニックのコンビの魅力を十二分に理解し表現できるのはエドガー・ライトをおいて他にいないのでは、という不安があったのですが、いやー、まったくの杞憂でしたね。

 自身もオタクであるライト監督は、オタク・ボンクラ愛にあふれている一方で、自分達のポジションにものすごく自覚的で批評的な視点を持ち合わせていて、何なら厳しさすらあるくらいだと思っています。彼の作品はオタク・ボンクラ礼賛のようでいて、どこかシニカルな苦みを隠しています。
 それがこのモットーラ監督は、よりストレートにオタク・ボンクラ愛を謳っているんですね。ギャグは基本的に下ネタが多めだけど、見せ方とテンポが上手いので全然くどくないし、本当に素直に笑っていられる。
 この「素直に笑える」映画がどんなに貴重なことか!

 そして今作は、『未知との遭遇』『エイリアン』にオマージュを捧げた、宇宙人とオタク二人の愉快なロードムービーとなっています。
 出てくるのは基本的にオッサンオバサンばかりなんだけど、どことなく「夏休みのジュブナイル映画」の匂いがします。適度に楽しく、適度にハラハラして、適度に感動して。夢見る少年のこころを忘れなかった大人二人が手にした、ひと夏の大切な大切な思い出を描いた映画です。
 
 そしてさりなげく異種間理解の問題にも一つの解答を出していると思います。
 未知なるモノを編愛するオタク魂は、国境どころか何百万光年の宇宙だって飛び越えてみせるんだよ!

 ・・・って、本当に宇多さんと同じことしか言ってねえな。


   ***


世界侵略:ロサンゼルス決戦

 宇宙人友好映画から一転、宇宙人虐殺映画。
 ある日、世界中に宇宙人が襲来する。圧倒的戦力で各地が攻略されていく中、引退間近だった海兵のチームはロサンゼルスの宇宙人拠点破壊&市民救出の任務につく。そこで繰り広げられる宇宙人との死闘が描かれます。

 なんというか、『宇宙戦争』『第9地区』を踏まえて作ってんだなあということがひしひしと伝わってくる映画でした。
 目新しさはないけども、一つ一つの描写はカッチリやってて、つまらないということはないです。

 ただ、やはり話は最初から最後まで想像できる範囲のものでしかなく、わくわく感は一切ない。いつ宇宙人にやられるかという軍人たちの焦燥感だけが伝わってきます。

 で、これって要するに「宇宙人襲来版『ハート・ロッカー』」でもあるんだなあと。
 本作での宇宙人の戦力は、すごい強いんだけど大火力と急所を狙えば倒せないこともない・・・っていうレベルに設定してありまして、それはつまり人間相手の戦争と一緒なんですね。
 戦場においてもはぐれ者で、戦争で負った心の傷で日常に回帰できるかどうかも分からない軍人の主人公。彼の味わうヒリヒリした空気。それは『ハートロッカー』と本作で共通したものです。
 戦地をイラクからロスに、敵をテロリストから宇宙人に替えれば、何の問題もなく本作になります。

 ラストもある意味一緒。
 宇宙人の電波塔を破壊して、彼はそこで当初の予定通り引退しても良かった。
 しかし彼は、激戦を勝ち抜いたことで、軍人、戦士としての自分にアイデンティティを取り戻した。つまりは、完全に日常への帰路を絶たれた。休息もそこそこに、仲間とともに彼は戦場に舞い戻っていく。
 それを普通にヒロイックに描いてるあたりが、いやあ、アメリカだなあ、と(*1)。

 にしても、ミシェル・ロドリゲス姐さんは相変わらず女戦士役が最高にハマってますね。


   ***

 
 ・・・こんなところでしょうか。
 うーん、いつも以上にすげえアバウトな感想になっちゃったな。

 片や軍人が宇宙人と殺し合い、片やオタクが宇宙人と友達になり。
 面白いのは圧倒的に後者だったけど、まあアメリカ映画の幅の広さというか、リベラルさを実感できる二作でした。
 


*1:よく見なおしてみると、他の映画に比べれば一歩退いた視点で撮ってる方ですかね。元々映画全体は良くも悪くも無味乾燥なトーンで描写されている。
 
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テーマ:映画レビュー
ジャンル:映画

tag:宇宙人ポール 世界侵略:ロサンゼルス決戦

Comment

今日『ロサンゼルス~』観ました

ちょっと色々言いたいこともありつつ、
一方でこんなに一番の功労者が誰か
わかりやすい映画もないなぁ(編集マン)という印象です、
簡単なレビューを書く・・やも?

しかし『宇宙人ポール』ですよ
エドガー・ライト、アレクサンダー・ペイン、
ウェス・アンダーソン、ポール・トーマス・アンダーソン、
山下敦弘、そしてグレッグ・モットーラ

彼らが年齢を問わず人の「青春」を描き続けてくれる限り、
僕は辛うじて映画を観続けていられるなと
改めて確信させてくれる幸福な作品でした.

出だしの『クリスタルの恋人たち』とか、
音楽の使い方が闇雲にキャッチ―で節操ないのも良かったです

タマフル聴かなきゃ
最近聴きそびれたポッドキャストもガンガン聞いてて
何もしてなくても
頭の中に宇多さんや町山さんの声が流れてきますw

>ヒノキオさん

コメントありがとうございます。
久しぶりに映画のこと書いたらすごいいい加減になっちゃいましたが・・・

> ちょっと色々言いたいこともありつつ、

私も、不満があるといえばかなりあるんですよ。
世界中爆撃侵攻されまくってる絵が挿入されつつ、圧倒的彼我兵力差でロサンゼルスが蹂躙される様を容赦なく描く・・・というそれこそロス版『宇宙戦争』を想像してたので。
いざ観たら、コレ普通の戦争映画じゃねーか!と。

> 一方でこんなに一番の功労者が誰か
> わかりやすい映画もないなぁ(編集マン)という印象です、

成る程。
たぶんラッシュだと延々と撃ち合いの戦闘ばっかり撮ってあって、そこを編集の人がちょきちょき切りまくって、コンパクトに収めた・・・という感じですかね。

> 簡単なレビューを書く・・やも?

読みたいです!

> 彼らが年齢を問わず人の「青春」を描き続けてくれる限り、
> 僕は辛うじて映画を観続けていられるなと
> 改めて確信させてくれる幸福な作品でした.

ですネー。
観てる間、顔緩みっぱなしでした。

> タマフル聴かなきゃ

いやもう『ポール』評、聴いてて「ああっ、アレ言われちゃった! ぎゃあコレも!」と身悶えしてました。
映画観たらすぐレビュー書かないといかんですね・・・
『攻殻3D』も『さや侍』も未だ書けてないし(後者はどっちかっていうと「書きたくない」)


あと全然関係ない話題ですけど、去年頃からキネマ旬報で増當竜也という人が「キネ旬戯画 映画という名のアニメーション」っていうアニメ映画関連の連載やってて、これがなかなか面白いです(もう読んでますかね?)
個人的に2月上旬号のキネ旬ベストテンへの指摘は胸がすきました。

キネ旬読んでもストレス溜まる一方だった時期があるので
あれ以来もう何年も目を通してないです

そうですか、増當さん頑張ってるんですね
アニメ少ない! 的な指摘なのかな?

昔から本当に独特のベストテン組んで
遠回しに雑誌に挑んでるような選者も確かにいましたね、
そろそろキネ旬くらい読まないと、、、
いよいよ映画ファン失格になりかけてます
先月は映画借りたのに見ないで返す、
ていう最悪のパターン繰り返してました.

>ヒノキオさん


> そうですか、増當さん頑張ってるんですね
> アニメ少ない! 的な指摘なのかな?

えーとですね、一番良いのは直接読んでいただくことですが、僕の思い出せる範囲だと・・・
キネ旬が2011ベストテンの選考対象にする映画から、「イベント上映」のものを外しちゃいまして。
それで『因果論』『トワノクオン』『ガンダムUC』『ギョ』などの期間限定やOVA上映のアニメ映画が軒並み対象外にされるという事態になったんですね。
 それで増當さんが2月上旬号の記事で、いくらイベント上映含めるとキリがないといっても、もっと間口を広げておくべきじゃないのか、そんなんだから・・・というようなことを遠回しに述べておられました。
 内心けっこう怒ってたかもしれませんね。
 僕もさすがにブチっときましたし。(因果論が対象外だとおおおお)

> 先月は映画借りたのに見ないで返す、
> ていう最悪のパターン繰り返してました.

あー、ソレ僕もよくやりますよ。
ついつい見逃してるうちに返却期限来ちゃうという・・・

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プロフィール

江楠

Author:江楠
 
東海在住。 

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