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最近読んだ本③

2012.03.06 17:41|
 
 学科関係の書籍以外は、ほとんど漫画ばっかり読んでるな・・・。
 
 『魔法少女かずみ☆マギカ』、『BLACK LAGOON』、『夢幻紳士』、『magico』、『UN-GO 因果論』などの読書感想記事です。



(原作)平松正樹/(作画)天杉貴志『魔法少女かずみ☆マギカ』

  kzm-1.jpg

 「まんがタイムきららフォワード」にて連載中の、『魔法少女まどか☆マギカ』の外伝。
 『まどか☆マギカ』のキャラクターはほぼ全く登場しない(回想にちょこっと出てくる程度)。
 主人公は記憶喪失の魔法少女・かずみ。彼女は、あすなろ市の魔法少女合同チーム“プレイアデス聖団”の一員である「らしい」。
 キュゥべえと同等の存在・“ジュゥべえ”“魔女モドキ”化する人間達、魔法少女を殺す魔法少女・ユウリ・・・。何かが、おかしい。

 ただの外伝とあなどることなかれ。物語の暗黒具合では、本家『まどか☆マギカ』をも凌ぐかもしれない。
 『まどか☆マギカ』の魅力の一つとして、物語の冷徹な論理性とハードな展開があり、その根源は「奴」ひとりが担っていた。しかし本作では・・・。つまり、この世で一番残酷で厄介で救いようもない存在は何かって、それは魔女でも宇宙生命体でもなくアレだよね、って話。
 本家『まどマギ』ではあえて語られなかったであろう部分を、この『かずみ☆マギカ』は徹底的に描こうとしている。
 最新話で明かされた真実では、『まどマギ』以上のおぞましさをはっきりと感じた。これ、どうやって決着つけるんだよ・・・。
 というか、『まどマギ』と世界観を同じくしているこの物語に、本家世界のあの結末が訪れた場合・・・アレ? 詰んでないか? 
 もしそこまで描き切った場合、本家ラストのさらなるダークサイドを描く、凄まじい外伝が誕生することになるだろう。 


・広江礼威『BLACK LAGOON』

  lagoon.jpg

 Get down your kness,get a good head on your shoulder
 If it's for your guys ,go to the end of the earth......

 (アニメ版OP曲・MELL「Red fraction」

 東南アジアの架空都市・ロアナプラ。有象無象の悪党から、殺し屋、テロリスト、世界規模のマフィアまであらゆる“歩く死人”がひしめく暗黒街。そこで運び屋稼業を営む“ラグーン商会”に、日本のヒラ社員だった“ロック”もとい岡島禄郎は身を置くことになる。商会のボス・ダッチに諭され、技術・通信担当のベニーに同情され、そして紅一点の凶暴ガンマン“二丁拳銃<トゥー・ハンド>”レヴィと衝突しながら、血と暴力の日々を彼は生きる。
 陽のあたる平和な世界にはもう戻れず、しかし真っ暗闇の無法の渡世に心身を浸すこともよしとせずに、夕闇の中で全てを見届けようとするロック。しかしそんな彼もまた、傍目からみれば、人間として大切な何かをとっくに狂わせた“死人”の一人でしかないのだった・・・。

 B級ガンアクション映画のノリを、漫画として思う存分描きまくっている作品。科白回しがなんとも小気味良い。何かこう、身体に悪いスナック菓子食べながら読みたくなるね。

 “日本編”と“ロベルタ編”でのロックの描写の落差に痺れる。
 日本編でレヴィは自分をあるモノに喩えて、ロックはそれの答えとして“ロベルタ編”で自分をまた別のあるモノに喩え、そして“ロベルタ編”の最期でファビアラがロックを痛烈にあるモノに喩える。
 ロックは最初から最後までどっちつかずで中途半端で、そしてロアナプラにおいてもそのスタンスを貫き続ける。それは、なるほど狂気といって差し支えないだろう。
 結局のところ、まともなヤツはこの世に一人もいないのだ。


・高橋葉介『夢幻紳士 逢魔篇』

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 とある料亭を訪れた夢幻紳士のもとに、この世ならぬ者共が引き寄せられる。
 首かじり、手の目、陰魔羅鬼、酒蟲、件・・・。ソレらと相対する彼は、不敵な笑みを崩さない。
 それは長い一日の、あるいは一瞬のまどろみの裡での出来事。
 全ては、彼がとある人物に己の名を教えたことが始まりだった・・・。

 「僕の名は夢幻です 夢幻魔実也というのですよ」

 早川書房のミステリマガジンで連載された、『夢幻紳士』三部作の二番目。
 一話完結のオムニバスが、次第に一つの物語へと姿を変えていく手法は、一作目『幻想篇』を踏襲しており、そして本作が『幻想篇』の真の完結編でもある。 
 相変わらず魔実也は化け物に邪険で、少女に優しい。
 年代ははっきりしないけれど、おそらくは昭和初期日本の和洋織り交ぜたテイストが光る『夢幻紳士』シリーズの中で、本作は特に“和”の風味が強い。登場する日本の妖怪は、原典や一般イメージを深く読みこんだうえで、作者の独自のアレンジが利いている。魔実也の言葉遣いも、どこか江戸っ子ぽくなっている。
 妙味の冴える本邦怪異譚、そして夢を漂うような儚い陶酔と感傷に浸りたい方におススメ。


・岩本直樹『magico』

  imagesCAVCVCMG.jpg
 
 週刊少年ジャンプで連載中のラブコメ・ファンタジー。
 世界を滅ぼす“黒魔女<エキドナ>”の心臓を抱える無垢な少女・エマ。彼女の前に、世界的おたずね者にして大魔法使いの少年・シオンが現れる。彼は、かつてエマに窮地を救われてからずっと、彼女に恋していた。
 二人は、黒魔女の魔力を封印できる唯一の魔法儀式“魔法結婚儀<マジコ>”を執り行うための旅に出る。
 その行く先には、黒魔女の力を狙う悪党共と、シオンの忌まわしい過去が立ちはだかっていて・・・。

 ラブコメでありながら主人公の少年少女が最初から相思相愛で、まだ子どもな二人のぎこちないいちゃらぶ模様を作品のファンタジー要素がよりロマンチックに盛り立てている。読んでて微笑ましいやら照れくさいやら。シオン君、赤面してるコマが一番多いんじゃない?w
 何となく『魔法陣グルグル』を思い出す。
 ジャンプ漫画の宿命として、度々過剰なバトル展開を強いられているんだけど、その中でエマとシオンが敵という障害を愛で乗り越えていく様が、この漫画自体がジャンプの作風に抗っている姿と二重写しになる。
 最新の連載話では、まだ単行本3巻程度でありながら、本当に最終回一歩手前のクライマックス。無駄に引き延ばされるよりは、物語のゴールに向けて無駄のない展開でひた走っていて気持ちが良いです。
 
 追記:新章突入で、まだ終わらないっぽいです。これはこれで嬉しい。


・會川昇『UN-GO 因果論』

 原案・坂口安吾のアニメ『UN-GO』の前日譚を描いた劇場版『episode:0 因果論』の、脚本家・會川昇によるノヴェライズ。

 さらなる前日譚「日本人街の殺人」が書き下ろされ、本編「因果論」もかなり大幅にエピソードの追加・変更がなされている。
 特に、泉と海勝の出番が増えているとともに、彼らの関わる近未来戦後日本の社会状況がより精密に描き出されているのが特徴。そしてこの小説版オリジナルの「ブティ」というキャラクターが、かなり重要な役割を果たしている。
 やっぱりあの劇場版、45分じゃ全然足りてなかったんだなあと思った。おそらくはこの小説版が一番近い初稿を、相当に苦労してあの時間内に収めていたのだ。いや、だからこその密度があったのだけれど。

 映画の付属物ではなく、一小説としての完成度の高い作品。
 また、日下三蔵氏による解説で探偵作家・坂口安吾の略史がよく分かってお得。 


・岩波講座『東アジア近現代史通史 別巻・アジア研究の来歴と展望』

 卒研関係で略史把握として読んでる本。
 おかしい、90年代日本文化史のはずが、何で戦中の植民地教育教育史まで。歴史は芋づる式なので、いい加減範囲限定しないとなあ・・・。
 素人考えでは、80年代・90年代は、日本がソフト・メディア文化によって再び大東亜共栄圏を築こうとした(そしてまた失敗した)時代なのではないかと。
 その時期の外国人政策やナショナリズムの変化を具体的に捉えるために、端的な文化表現の事例が必要になってくるわけで・・・。エヴァとかガメラもいいんだけど、もうちょいグローバル要素あるのを探さないといけない。


・あと、詩人・思想家の吉本隆明が色んな文化人、批評家達と対談した記録を集めた本を読んだのだけれど、タイトルを忘れてしまった・・・。何だったかなあ。


 ほか、『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』『船の世界史』『異悦録』『音声学概説』『宮本常一著作集』など。
 どれもおススメです。


 
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テーマ:読んだ本。
ジャンル:本・雑誌

tag:魔法少女かずみ☆マギカ 夢幻紳士 因果論 BLACKLAGOON magico アジア近現代史通史

Comment

読んでますねェ・・・もうこの春の目標は
読書量で江楠さんに追いつく、にしようかと.

いい刺激を貰ってます♪

magico気になってました.
グルグルっぽい作品こないかなって思ってたんですよ~
絶対読もう、

因果論良かったのですね^^ これも買い決定です.

>ヒノキオさん

②より前に読んでた本で思い出した分も含めてますけどね。
レポート書くためには必然的に読まなくちゃいけなくて、そこからの逃避で漫画もいっぱい読むという・・・
あまり褒められたことではないです。

『magico』いいですよ。
シオンとエマ二人とその仲間たちの旅をずっと見守っていたい、微笑ましい作品です。
連載はもうすぐ終わっちゃいそうなんですけどね・・・

『因果論』、小説家としての會川昇の力量も見せつけられた一作でした。
ちなみに、本作で泉ちゃんの印象結構変わるというか、内面がより深められていました。
速水は相変わらず速水だったw
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プロフィール

江楠

Author:江楠
 
東海在住。 

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夢幻紳士シリーズ、修羅の刻、京極堂シリーズ、THE END OF ARCADIA など

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