スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最近読んだ本④

2012.04.10 01:00|
最近読んだ本・・・と、以前読んでいたのを思い出した本の読書感想記事です。
読んだのは『「狂い」の構造』『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』『修羅の刻』『めだかボックス』『UN-GO 脚本集』など。

・平山夢明/春日武彦『「狂い」の構造』

 kurui.jpg

 小説家・平山夢明と精神科医・春日武彦の「狂気」「狂人」についての対談集。
 平山さんの積極的な狂人・犯罪者へのアプローチ体験や春日さんの日々の仕事からの考察などをもとに、狂うとは何か? 異常と正常の境は? 社会は狂気を受け入れられるか? を探っていく。
 両者の、少々乱暴だが嫌な遠慮のない語り口によって、狂いにかけられた「カーテン」を取り去る作業。

 「怠惰」は狂気につながる、という指摘は少しギクリとしたなあ。

 個人的には、狂人を一人残らず殲滅した社会こそ狂気の巣窟であり全員が狂人だと思います。
 だって、一番狂っているのは「俺は狂ってない」と言う人ですからね・・・。



・J.K.ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

 imagesCA2VMASV.jpg

 本棚整理してたら埋もれてたのを発見、読み返してみました。

 僕、原作小説でも映画版でも一番好きなのがこの第五作で。
 あれだけ煌びやかで夢いっぱいだった魔法世界が、陰惨な暴力と生臭い政治性に蹂躙、支配されていく展開にはぞくぞくしました。ファンタジーから戦記モノへの転換、ジャンルが揺らぐ瞬間に立ち会えたと思います。
 純粋なファンタジーとしてなら第二作の『秘密の部屋』かな。

 超ムカつくインテリおばはんのアンブリッジ、不思議少女のルーナ、ひょうきんな変装魔女など、魅力的な新キャラも多数登場。

 それにしても、本作の数々の描写・・・国が大規模な災厄に見舞われて世情不安が広がると、特定の目立つ人物・団体への一斉非難が起こり、有力者達が結束するどころか内部分裂し、政治家は頑迷になり、行政が民間教育に介入してくるとか、あれれ~どこかの国そっくりだよ~~?(高山みなみボイス)

 それにしても、なぜハリポタは最終巻で卒業式をやらなかったのか?

 また、第三作『アズカバンの囚人』を英語学習をかねて原書で読み進めています。
 英語でも児童書は読みやすいですね。 



・有川浩『別冊図書館戦争Ⅰ』

 imagesCA6Z3KDA.jpg

 オエエー! 
 いや、内容が最悪だから吐いたのではなく、ベタ甘ならぶらぶ展開に対して堪え切れなくなって「砂を吐く」という表現です。

 もし日本が本を検閲し取り締まる社会になって、図書館が本を守るために武装組織・図書隊になったら・・・というSF設定とベタ甘の恋愛要素の両輪駆動で一躍人気になった『図書館戦争』シリーズ。

 本編完結後の、登場人物達の恋愛のその後を描くスピンオフ第一弾。
 主人公の女性図書隊員・笠原郁とその上官・堂上篤のエピソードが短編連作で綴られていきます。
 もう、二人とも純粋で直情的なものだから全描写が甘い甘い。ウエエー! こういうの耐性無い人は嫌悪感すら覚えるレベルだろうな、と思います。僕は『magico』である程度免疫出来ていたので、何とか読み切れました。
 二人ともイチャイチャしまくりだけど大人として仕事は決しておろそかにしていないので、ギリギリで好感は維持される。
 でもまあ、再読する元気はないな(笑)

 ちなみにスピンオフ第二弾では、サブキャラクターだった才媛・柴崎麻子と優等生・手塚の若干ひねくれた不器用な恋愛が描かれていて、本作よりはビターな印象。
 でも基本的にこっちもベタ甘だよ! ゲエー!



・川原正敏『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』

 修羅1

 歴史の裏に“陸奥”あり。
 現代より千年前から密かに伝承されてきた、無手で戦い殺すことを極めた修羅の如き伝説の武術“陸奥圓明流”。“陸奥”の名を背負う者達は、弁慶、宮本武蔵、柳生十兵衛、雷電、沖田総司など歴代の武芸者と渡り合い、時に気に入った為政者に力を貸し、歴史の節目に立ち会っていく。
 今大人気の『バキ』とは対照的なさっぱりした絵柄で、“陸奥”の超人的戦闘を簡潔、しかし凄絶な迫力をもって描いています。同時に、平安から明治までの日本史を時系列をシャッフルしながら“陸奥”一族の系譜とともに描き、彼ら孤独な格闘者達の目線による、ひとつ新たな歴史観を提示しています。

 今のところ15巻まで刊行。
 個人的には、現代の“陸奥”の活躍を描く本家『修羅の門』につながるエピソードでもある、本作4巻の陸奥雷(あずま)編が一番好きですね。
 何と舞台は西部開拓時代のアメリカ! 日本から漂着した心優しい青年・雷が、白人に迫害されるネイティヴアメリカンの一族とかかわり、彼らのために、一度は捨てた“陸奥”の名を取り戻し決死の戦いに挑む。ガンマンのワイアット・アープとか出てきます。最後の展開には思わず泣かされてしまいました。
 ベストバウトとしては、3巻の陸奥出海VS土方歳三かなー。

 アニメ化もされてます。OPスキ!

 



・原作:西尾維新/漫画:暁月あきら『めだかボックス』

 medaka.png

 最近、ジャンプの連載で「後継者編」が完結したんですけどね。
 いやあ、こういう風に〆るとは。西尾先生、恐れ入りました。

 今のところ最新刊の14巻では、主人公の生徒会長・黒神めだかに対して幼馴染にして庶務の人吉善吉が宣戦布告。善吉に肩入れして主人公に育て上げようとする謎の存在・安心院なじみ。副会長の球磨川禊は、そんな二人の対決をひっかきまわすべく、会計の喜界島もがなや研修生五人と共に“裸エプロン同盟”(!?)を設立。
 こうして、今まで箱庭学園の危機に立ち向かってきた生徒会はバラバラに。
 生徒会内紛の行方は? そして黒神めだかの後継者となる人物は?

 正直、連載当時は話の落とし所が全く分からず、ちょっと興味が薄れかけてしまっていたのですが、この章が完結した今読み返すと、実は筋が一貫していることがよく分かります。
 こういう仲間割れや勢力激変展開も普通にツボだしね。

 何で西尾先生は、本職の小説が殺人的に忙しいはずなのに、こんなにカッチリ話をつくれるんですかね。
 「分身」か「時間操作」のスキルでも持ってんの?



・『今昔物語集』

 konjaku.png

 平安時代末期の説話集。作者不明・・・というか、あちこちの民話・伝説から集成されているので。成立年代も諸説あります。
 天竺(インド)、震旦(中国)、本朝(日本)の三部構成で、インドで仏教が興り中国を経由して日本に伝来し発展していくまでの流れが、数多の仏教説話と俗世の物話から語られる。
 
 芥川龍之介の傑作短編『羅生門』の元ネタ「羅生門登上層見死人盗人語」も収録されていて、物語の骨格こそ同じでも人物の設定や語られるテーマが全く異なっていて驚いた記憶があります。
 こういう本朝世俗の部の霊異譚がお気に入りで、そこばかり繰り返して読んでたなあ。

 高校時代は古典が苦手で、自分の趣味に合う古典を読んで、単語や文法を覚えたものでした。
 古文ニガテだけどファンタジーや事件モノすきーっていう人には、本作や『日本霊異記』『宇治拾遺物語』などをおススメします。
 形態によっては一話ごとに現代文訳や解説がついているものも。



・會川昇『UN-GO 脚本集』

 un-go k

 2011年秋に放送されたノイタミナ枠アニメ『UN-GO』のシリーズ構成・全話脚本を務めた會川昇による脚本集。『UN-GO』第1話~11話+劇場版「因果論」の脚本決定稿、作品の企画草案、「因果論」初稿などを集成しています。
 『UN-GO』はキャラも魅力的ですが、とにかく脚本の會川さんのカラーが強い作品で、この本はまさに『UN-GO』の核ともいえる一品ですね。

 僕が持っているのは、『UN-GO』のオールナイト上映に買った、會川さんのサイン入りという一生モノ。
 手垢ついたり擦れちゃうのが勿体なくて、あんまり読み返してません(笑)

 しかし、原案の章では、主人公の新十郎の設定が初期はだいぶ違っていたり、本編には登場しなかったキャラがいたりと、驚くことがたくさんありました。それがだんだん決定版に近付いていく過程も読みとれて、とても興味深かったです。

 そしてTV本編各話の決定稿の章を読んでいると、決定稿であっても実際に放送された内容には無い部分があったり、若干描写が違っていたりするんですね。
 オールナイトの會川さんと水島精二監督のトークショーで明かされていましたが、會川さんは脚本にトピックを盛りだくさんに詰めてくるので、そのホンを絵コンテに起こす段階でどうしても切らざるを得ない部分がある。その加減を、水島監督は會川さんと細かく相談しながら行っていたそうです。
 だからこの本は、會川さんの脚本術が分かるものでもあると同時に、水島監督が脚本という素材をどうやってコンテに起こし演出したのかという、彼の監督手腕が透けてみえるものでもありました。

 ちょいと値段は張りますが、買って決して損はしません。装丁もステキ。



 他、『魍魎の匣』『日本語教育史』『日本語学入門』『寄生獣』『中国嫁日記』『となりの801ちゃん 6』『夢幻紳士 迷宮篇』『だいたいで、いいじゃない。』『ダヤン わちふぃーるど物語』等々


  ***


 最近読んでみたい本

・『文化系のためのヒップホップ入門』
・『ジョジョ』シリーズ
・『鉄人28号』
・『ニューロマンサー』
(何とか原書で・・・)
 等々
関連記事
スポンサーサイト

tag:UN-GO脚本集 修羅の刻 「狂い」の構造

Comment

ハリポタ、映画だとここら辺からわけわかめでした
改めて読んでみようかな 全部文庫化してると助かるのだけど

平山さんは自身もイカれてるのに
まだ狂気への探究心は満たないんですねw

そしてUN-GO,密林でポチってきてしまいました
値段にうはっ!

>ヒノキオさん

>ハリポタ、映画だとここら辺からわけわかめでした

『不死鳥』辺りから、上下巻を一本の映画に納める無理が出てきてましたからね。
原作は魔法世界の情勢変化が詳しく描写されていて面白いです。
たぶん、もう全巻文庫化されてますよ。

平山さん、海外の刑務所へ見学に行ったりしてました(笑)

お、UN-GO予約しましたか!
値段に見合う内容てんこ盛りですので。
非公開コメント

| 2017.11 |
-
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

江楠

Author:江楠
 
東海在住。 

コメント・TB・リンク歓迎です。

・好きな映画・アニメ
ホット・ファズ、晩春、妖怪百物語、ゾイド、ハガレン、ガッチャマンクラウズ など

・好きな漫画・小説
夢幻紳士シリーズ、修羅の刻、京極堂シリーズ、THE END OF ARCADIA など

ブログパーツ

Twitter

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

FC2カウンタ

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム

QRコード

QR

ページtopへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。